土木計画学研究発表会・春大会@高松大学
6月7日・8日に香川大学で開催された第71回土木計画学研究発表会・春大会において、修士の金岡・田中・松永の3名が発表を行いました。
昨年は聴講者として参加したこの学会に、今年は同期全員で発表者として戻ることができ、非常に嬉しく、感慨深い気持ちになりました。1年間ともに励んできた同期の2人には、心から感謝しています。
自身の発表では、計画学を専門とする多くの先生方を前にして大きな緊張もありましたが何とか発表をやり遂げることができ、非常に貴重な経験となりました。質疑応答では、これまでの取り組みを評価していただく場面もあり、大変励みになりました。今後は、さまざまな大学・機関の方々から頂いたご指摘やアイデアを自分なりに咀嚼し、研究をさらに発展させていきたいと考えています。
最後に、今回の発表に限らず、卒業研究からこれまで一貫して多大なご指導・ご支援をいただいた福田先生に、この場を借りて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
[松永]
また、M2の渡邊、B4の伊藤・更谷・種瀬の4人も研究の参考とするため、聴講者として参加しました。
初めて学会に参加させていただき、所与としてある程度理解しておかなければならない用語や領域がとても多いことを実感しました。用語でいえば、例えばUE(User Equilibrium)やSO(System Optimum)といった略語を理解している前提でプレゼンや議論が進行していて、領域で言えば行動モデルや経済はもちろんのこと、最適化のアルゴリズムや機械学習、量子コンピューターなどとても幅広い分野が登場して、B4の私にとってはついていくのがとても大変でしたが、もっと勉強しなければといういい刺激になりました。
[伊藤]
学会に参加するのは初めてでした。今回は聴講者として参加しましたが、最先端の研究や研究者同士の議論の一端に触れることができ、非常に良い経験となりました。一方でついていくだけで精一杯の発表も多く、勉強を続けていく必要性を痛感しました。
来年には自分も発表者の立場として意義のある議論ができるよう、卒業研究に励んでいきたいと思います。
[更谷]
人生初の学会は聞いて理解するだけで精一杯なものとなりましたが、示唆に富んだ発表や議論に触れる中で、自身が取り組もうとしている分野の最前線を肌で感じることができました。この経験で得た刺激を糧に実りある研究ができるよう、前を向いて頑張ります。貴重な機会をいただきありがとうございました。
[種瀬]
Transportation Research Symposium(TRS)@ロッテルダム
M1の金岡です。先日、オランダ・ロッテルダムで開催された Transportation Research Symposium(TRS) にてポスター発表を行いました。初めての学会での発表ということもあり緊張しましたが、D2のクリッタナイさんとM1の松永さんも参加しており、知った顔がいることが大きな心の支えになりました。ポスターの作成では、情報の取捨選択やレイアウトの工夫を重ね、いかに見やすく伝わりやすいものにするかに苦心しました。発表当日は、まず来場者に興味を持ってもらうことが一つのハードルであり、積極的に声をかけてブースに誘導することの重要性を実感しました。世界各国から研究者が集い、国ごとに異なる特色や共通の課題意識について意見を交わす場は非常に刺激的で、多くの学びと気づきを得ることができました。学会の合間には、初めてのヨーロッパを訪れ、日本とはまったく異なる街並みを散策し、その土地の空気を全身で感じてきました。
[金岡]
新たに特任助教として藤原啓示先生が着任されました
5月になり、汗ばむ陽気の日も増えてきました。
さて、表題の通り、5月1日付で藤原啓示先生が特任助教として広島大学から着任されました。藤原先生は、現在本研究室で推進しているバンコクにおけるSATREPSプロジェクトに主に携わられる予定です。
着任された直後の5月初旬には、研究室のセミナールームで手巻き寿司を囲み、藤原先生の歓迎会を行いました!
今後は藤原先生と共に、ゼミなどを通した研究に関する議論はもちろんのこと、日頃の研究室での交流も深めていける事を楽しみにしております!
[田中]
研究室に新たなメンバーが加わりました!~その②~
新年度の研究室生活が本格的に始まり、今年度初めてのゼミを行いました!
新たな学生メンバーとして学部4年の伊藤晴人さん、更谷祐太さん、種瀬愛美さんの3人が卒論生として加わってくれました。新たなメンバーを迎え、今年度の研究室生活がどのようなものになっていくのか、期待で胸を膨らませています。
今年度は当面学生14人で研究室として活動していきます。引き続き、新年度のゼミ活動など研究室生活について発信してまいります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
[田中]
研究室に新たなメンバーが加わりました!~その①~
新年度が始まりました。1号館前の銀杏の大木も春らしく緑に色付いています。
3月末まで研究員としていらっしゃった壇辻貴生さんが、早稲田大学に講師としてご異動されました。短い期間でしたが、研究室ゼミ・懇親会などで大変お世話になりました。新天地でのご活躍を研究室メンバー一同願っております。
一方で、新メンバーとして当研究室のOBのQian Ge先生が客員准教授として新たに来られました。
また、修士1年の3人も、学部に引き続き福田先生の元で研究に取り組むこととなりました。
新たな先生が加わり、ますます活気がある研究室となってまいりました。新年度も引き続きメンバー一同頑張っていきます!
[田中]
修了式・卒業式
春の穏やかな晴れ空の下、3月24日に修了式、25日に卒業式が行われ、M2の中村香里さん、B4の金岡実祐さん、田中俊太郎さん、松永幸大さんが参加しました。
また、卒業式では教員代表として福田先生が祝辞を読まれました。
ご卒業おめでとうございます!
新しい旅たちを応援しています。
[上町]
現場見学@函館
土木計画学研究委員会に同行し、函館の交通インフラの見学会に参加しました。
見学会ではまずはじめに鉄道・運輸機構 道南事務所で北海道新幹線についての説明を受け、実際に工事を行なっている現場を視察しました。
札幌ー函館間のトンネル工事は8割ほど終わっている状況でしたが、先日の報道でもあった通り、地中の軟弱地盤や硬い岩が工事を阻み、地盤改良や工法の変更を強いられているために開通が遅れていることについて説明を受けました。
続いて七飯町 大沼トンネル西大沼工区を訪問し、北海道最長の道路トンネル工事を視察しました。トンネルの掘削面の最前線まで近づく貴重な機会となりましたが、工事を円滑に進めるために現場で自動でコンクリートを作る機会を整備していること、環境負荷の低減のための工夫など、授業では教わらない点までくw
また、この日は寒波が北日本を襲い雪が降る中での見学でしたが、工事現場から見える作業状況やそれが住宅地と隣接している様子からは、豪雪地帯ならではの工事の難しさや工事の遅れが周辺地域の開発・生活に与える影響を垣間見たような気がしました。
縦貫自動車道、新幹線の両工事が無事に終わり、道央と道南が結ばれることにより地域がどのように変わっていくのか、注意深く見守っていきたいと思います。
[上町]
自動運転トラックの実証実験視察
M1の目賀です。3月3日(月)に駿河湾沼津SAで行われた自動運転トラックの実証実験に伴う現場視察に参加させていただきました。
今回の視察を通じて、トラックドライバーの担い手不足という社会問題に対し、自動運転トラックが有望な解決策となり得ると強く感じました。また、自動運転技術の観点からも、不特定のルートやさまざまな条件下での走行が求められる自家用車と比較し、特定の都市間高速道路を走行する物流トラックの方が実用化の可能性が高いことを学びました。
さらに、新しい技術の導入には、新たな仕組みづくりが不可欠であることも実感しました。例えば、自動運転物流トラックの共同運用における価格設定やマッチングの仕組みの整備は、今後の重要な課題となるでしょう。また、事故や予期せぬ事態が発生した際に誰が責任を負うのかという問題は、インフラが人々の命や生活に直結しているからこそ、慎重に議論されるべきだと感じました。
今回の視察を通じて、自動運転技術の可能性だけでなく、それを社会に実装するための課題や制度設計の必要性についても考える貴重な機会となりました。
[目賀]
2024年度卒論・修論発表会
2024年度の修士論文審査会が1月27日から29日に、卒業論文審査会が2月5日から6日に行われました。その結果、M2の1名(中村)、B4の3名(金岡、田中、松永)全員合格となりました。
各発表題目は以下の通りです。
・中村:歩行者・自動運転車間相互作用を考慮した公共空間の移動秩序形成に関する研究
・金岡:再生可能エネルギー発電と電気自動車給電の空間最適マッチングによる地産地消の可能性–都市間貨物流動を例に–
・田中:集計滞在情報を用いた大規模な移動活動シミュレータの補正手法の開発
・松永:全国都市共通の私事活動目的地選択モデルの構築と集約型都市構造政策の評価への適用
聞き取り調査@沖縄本島中南部都市圏
M1の上町剛志です。卒論から継続して「沖縄の貧困と交通」 に研究に取り組んでいる一環で、再び沖縄に3週程度滞在し、調査を行いました。
調査では、各自治体の都市・交通計画の担当・福祉支援の担当の方々や社会福祉協議会に伺い、生活困窮者が置かれている実態のヒアリングを行いました。また、前回調査との違いとして、琉球大学の他学部の教授や子ども食堂なども訪問させていただき、貧困問題自体や幅広い層が直面する課題について理解を深めました。
今回聞いた内容も踏まえ、質的・量的の両面から車社会と社会的排除の関係について丁寧に分析を進め、少しでも状況が改善するよう、実態の把握と施策の提言につなげていく所存です。
年度末というお忙しい中ご協力いただいた神谷先生、研究室の皆様、ヒアリングにご協力いただいた方々、またこのような機会をいただいた福田先生に深く感謝申し上げます。
[上町]