復興デザインスタジオについて

2022年7月20日

先週の日曜日に,4月から取り組んできた復興デザインスタジオの成果を,現地の方々の前で発表させていただきました.

このスタジオは,福田先生がコアメンバーとして携わる「復興デザイン研究体」により開講される演習で,社会基盤・建築・都市工の三専攻の大学院生が,愛媛県宇和島市を対象に事前復興デザインに取り組みました.我々の研究室からは,長谷川とChee Yung君が参加していました.

学部生の頃から,実際の地域を対象とした演習に参加する機会が何度かありましたが,現地での調査・ヒアリングを踏まえてプランニングをし,現地で発表させていただくのは今回が初めてでした.そのため,班のメンバーはもちろん,他班の学生や先生方,あるいは宇和島市職員の方々と何度も議論を交わし,自分たちのプランが,災害や人口減少によって長期的にうごめく地域の中で本当になじんだ提案になっているかどうか,考え続けてきました.

僕は現地発表にリモートで参加させて頂いたのですが,現地に赴いた他のメンバーから発表に対する市民の方々の反応や賛否について詳しく聞いたうえで,今後のさらなるブラッシュアップにつなげていきたいと思っています(秋に開催される復興デザインコンペに応募させて頂く予定です.).

 

[長谷川]

 | 研究室生活(主に学生より)

日常報告(M2田端より)

2022年7月10日

初めまして,修士2年の田端です!今回は,ホームページ担当のM1長谷川から研究室の日常を伝えるよう頼まれ書いています.

当研究室のメンバーは1人ひとりが高い意識を持って研究活動に取り組んでいます.と書きますと「かなり堅苦しい研究室なのではないか」と思われそうですが,そうではありません.先日はキッチンカーで購入したハワイアンなランチを荒井・田端(M2),長谷川(M1)で頂きました.

hawaiian_lunch.jpg

こういった緩みとしての交流をする機会が多々あり,個人的な話をするなかで互いに信頼関係を築いています.だからこそ本業のゼミにおいて,研究室メンバー全員が率直な意見を述べられているのだと思います.実際この日の研究室ゼミでも荒井と江橋(M1)の発表に対し,活発な議論がなされました.

私は研究室に所属して3年目ですが,当研空室は一貫して緊張と緩和のバランスが取れた研究室だと感じております.今後もホームページ担当の長谷川を中心に研究室メンバーから,研究室生活の緊張と緩和の両面が伝わるよう投稿を続けていきます!

[田端]

 | 研究室生活(主に学生より)

第6~9回研究室ゼミ

2022年6月30日

最近暑い日が続いております.個人的には授業,研究室活動,就職活動といずれも徐々に忙しくなりつつあり,7月は気合を入れて頑張っていきたいです.

今回は6月の研究室ゼミを振り返ろうと思います.6月は計4回の研究室ゼミが行われ,基礎ゼミでは交通ネットワークを扱いました.前半2回は基本的な経路選択モデルと交通ネットワーク上の利用者均衡モデルを扱いました.これらは学部の授業や昨年の基礎ゼミ等で学んできており,理解がさらに深まりました.後半2回で確率的利用者均衡モデルと需要変動型利用者均衡モデルを扱いました.交通ネットワークの基礎ゼミの締めくくりとして,明日僕が空間価格均衡モデルの解説を行う予定ですが,このモデルは僕が卒業論文で扱った空間的応用一般均衡モデルと非常に関連が深く,せっかくなので僕の研究と絡めながら説明しようと思っています(実はまだ資料が完成していないのですが,,,汗).

また今月,当研究室の学生メンバー9人のうち,僕を含め5人が誕生日を迎えました.厚生労働省「出生に関する統計の概況」によると,6月生まれは10%くらいらしいので,結構すごい確率ですよね(9人中5人以上が同じ誕生月である確率をざっと計算すると1%とか).

hasegawa_birthday.jpg

ちなみに僕の誕生日は,研究室ゼミの後にショートケーキで祝っていただきました.

[長谷川]

 | 研究室生活(主に学生より)

研究室ホームページがアップデートされました!

2022年6月17日

このたび当ホームページがアップデートされました.とは言っても外観はほとんど変わっていません.大きな変更点としては,アドレスが変わり東大ドメインが付きました.現アドレスに含まれるLIISはLab for Innovative Infrastructure Systems(次世代インフラシステム研究室)を表します.個人的にこれまで英語発表の場で所属を書くときは「次世代」を”New Generation”と訳していたのですが,今後は積極的にLIISを使っていこうと思います(”New Generation”だと某ダンスグループ感が出そうですし).

また,スマホでも見やすいようにレスポンシブ表示対応となりました!

そして,CMSをWordPressに変更しました.以前のものより動きも速く,管理がしやすくなったので,ますます更新頻度を上げていきたいですね.

制作を依頼したナンクマさんのホームページでもこのように紹介頂いています.

英語ページは整備途中ですが留学生の力を借りつつ少しずつ進めていく予定です!

[長谷川]

 | 研究室生活(主に学生より)

土木計画学研究発表会・春大会

2022年6月9日

[2022年6月4 – 5日]
オンラインにて6月4日(土),6月5日(日)に開催された土木計画学研究発表会・春大会で,M1長谷川,OGの田淵さん,OBの木村さんが発表しました.それぞれの題目は以下の通りです.


都市鉄道の需要構造変化を踏まえた時間帯別課金シミュレーション
(木村彗留・福田大輔)
近年の我が国の地域間配分政策の事後評価:QSEアプローチによる検討
(長谷川啓太・福田大輔)
都市型MaaSの導入が生活行動に与える影響とサブスクリプションプランの評価:東京都市圏におけるシミュレーション分析
(田淵景子・福田大輔)

他にも以下の福田先生の関連する発表が行われました.


アクティビティシミュレータ“東京都市圏ACT”の開発と都市交通政策検討への活用
(石井良治・福田大輔・柳沼秀樹・日下部貴彦・茂木渉・磯野昂士・渋川剛史・末成浩嗣・西隆太・伊藤祥太)
東京都市圏におけるアクティビティシミュレーションと観測データの融合手法
(小宮山茜・佐々木邦明・福田大輔・石井良治)
アクティビティシミュレータと携帯電話基地局データを用いた個人単位の行動推計 ~コロナ禍における適用可能性の検証~
(石井良治・佐々木邦明・福田大輔・Yuhan Gao・小宮山茜)

長谷川の発表に関して,金沢大学高山先生,南山大学奥田先生,東北大学河野先生から,モデルの改善点や今後の応用の方向性などに関する助言をいただきました.論文投稿に向けて大変参考になるコメントばかりでした.この場を借りてお礼申し上げます.

gakkai_tabuchi.png

[長谷川]

 | 学外発表 研究室生活(主に学生より)

第2~5回研究室ゼミ

2022年5月31日

5月は計4回の研究室ゼミが行われ,基礎ゼミでは先月から引き続き離散選択を扱いました.ロジットモデルからプロビットモデル,混合ロジットモデルまで代表的な行動モデルとその推定方法について各週の担当学生から説明があったのですが,僕は基本的なNested logitまでしか扱ったことがなく,ついていくのに必死でした...完全に理解ができたとは言えないかもしれませんが,少なくとも各手法の得意とするところがわかったので,今後の研究や演習で使える場面が来たら改めて見直そうと思います.一度話を聞いていると次は理解しやすいでしょうし.

研究進捗ゼミではM2の羽間さん,M2の荒井さん,M1Leeくんから発表がありました.羽間さんはビッグデータを用いたニッチ観光地の抽出に関する研究を行っているのですが,沖縄本島を対象にケーススタディを行うようなので,ぜひ現地調査を行う際はお手伝いさせていただきたいですね(あくまで調査目的です!).

hazama_slide.png

[長谷川]

 | 研究室生活(主に学生より)

2022年度研究室活動スタート!

2022年5月16日

はじめまして,修士1年の長谷川です.ここ暫くはコロナ禍ということもあり学生による当ページの更新が滞っておりましたが,本年度は僕がweb担当としてできる限り研究室生活の情報をお届けしていきたいと思っています.

さて,先月今年度最初の研究室ゼミが行われました.新たなメンバーとしてLee君(M1)と中村さん(B4)を迎え,学生メンバーは9人となりました.また,マレーシアからの留学生のChee Yung君(M1)は昨年途中から研究室に加入し,ゼミにはずっとオンラインで参加していたのですが,ようやくこの日,日本に来ることができ,フルメンバーで対面形式のゼミを行うことができました.今年度からは多くの授業が対面形式で開講されキャンパスに活気が戻ってきたのですが,研究室活動も徐々に活発にしていければと思います.

昨年同様ゼミの頻度は引き続き週に1回で,前期は基礎ゼミと研究進捗ゼミを1時間ずつ行います.基礎ゼミでは離散選択,交通ネットワーク,都市経済を扱う予定です.都市経済は,個人的に昨年の研究でずっと取り組んできた分野なので,他のメンバーに自分のやってきたことを知ってもらえるいい機会になれば,というところです.

今後も研究室ゼミや研究室での日常生活について当ページで定期的に発信していく予定ですので,本年度もどうぞよろしくお願いします.

after_seminar220513.jpg

[長谷川]

 | 研究室生活(主に学生より)

2021年度卒論・修論発表会

2022年2月19日

2021年度の東工大修論発表会が2月9-10日,東大卒論発表会が2月8-9日に行われました.その結果,M2の4名(鵜飼,木村,櫻井,田淵),B4の2名(江橋,長谷川)全員合格となりました.

また,B4長谷川が田辺朔郎賞を受賞しました.

各発表題目は以下の通りです.

  • 鵜飼:情報デザインを用いた交通マネジメントに関する研究
  • 木村:都市鉄道の需要構造変化を踏まえた時間帯別課金シミュレーションに関する研究
  • 櫻井:観光地への混雑課金導入が周遊行動に与える影響の分析
  • 田淵:都市型MaaSの導入が生活行動に与える影響とサブスクリプションプランの評価
  • 江橋:自己実現シグナルに基づく交通情報提供方法に関するオンライン実験研究
  • 長谷川:定量的空間経済学に基づく我が国のPlace-Based Policyの事後評価

 | 研究室生活(主に学生より)

行動モデル夏の学校2021の参加メンバーがDavis賞を受賞

2021年9月21日
 
2021年9月15日から19日に開催された「行動モデル夏の学校2021」に,M1荒井・田端,B4江橋・長谷川が参加し,Davis賞を受賞しました.
 
行動モデル夏の学校とは,土木・建築・都市を専門に学ぶ全国の大学院生や若手研究者、エンジニア、政策担当者を対象に、都市計画と交通計画で用いられている離散選択モデルの基礎と専門知識の修得を目的に開講されています.プログラムの中で,スマートフォンによるプローブパーソンデータを用いたプログラミングスタディにチームで取り組みます.
 
次世代インフラシステム研究室からは,M1荒井悠樹,田端俊也,B4江橋恭士朗,長谷川啓太がチームとして参加しました.我々の班では,コロナ禍で人々の時間価値が変化し,求められる都市計画も変容しているのではないかと着想しました.そこで,2019年と2020年の豊洲のプローブパーソンデータから多項ロジットモデルを構築することで,時間価値がコロナ禍では上昇していることを確認し,今後求められる都市計画について発表しました.
 
この成果は,行動分析によって興味深いfact findingを実現したと評価され「Davis賞」を受賞いたしました.
 
今後とも,行動モデル等を通して,世の中の興味深い事実を解明していきたいと思います.
 

summercourse2021.pngbinn2021summer.jpg

 | 研究室生活(主に学生より)

2021年度の始動

2021年4月21日
新たにM1荒井,B4長谷川,江橋を加えた新体制での研究室活動が始まりました.
 
各学生が取り組んでいるテーマは以下の通りです.
 鵜飼   情報デザインの理論的基礎
 木村   出発時刻選択と利用者均衡・システム最適
 櫻井   数理最適化による移動・活動モデリング
 田淵   MaaSのプライシング
 荒井   不確実性下での便益評価
 田端   リスク回避型経路誘導
 江橋   交通分野における実験的アプローチ
 長谷川  長期的な居住地選択に関する研究動向
 
前期のゼミ活動は,週に1回の頻度で,対面とオンラインを融合させたハイブリッドで取り組みます.
どちらで参加するかは学生の任意ですが,第一回のゼミでは全員が対面で参加しており,
今後も対面を希望する声が多く聞こえました.
 
前期で取り扱うゼミは3種類です.
 
  1. 基礎ゼミ
    研究を行う上で必要な基本事項を教科書に沿って学習するゼミです.本学期は,ミクロ経済学とゲーム理論,計量経済分析の基礎,メカニズムデザイン,データ駆動型統計分析(機械学習,ベイズ,最適化)を取り組みます.
  2. 研究進捗ゼミ
    各メンバーの研究の進捗報告を行うゼミです.半年に1人2回程度報告を行う予定です.
  3. 論文輪読ゼミ
    英語文献をレビューし,発表するゼミです.各メンバーは自分の研究テーマに関し,できるかぎり”包括的に”紹介することができる英語論文を選びます.
 
コロナ禍で変則的なことが多い毎日ですが,メンバーは皆意欲的に研究に取り組んでいます.
 
今年度も,福田研究室をよろしくお願いします.
 
 

2021_zemipic_1

 | 研究室生活(主に学生より)

ページトップに戻る

RSS2.0