修士・学部中間審査
第21回行動モデル夏の学校
9月23日から25日にかけて,行動モデル夏の学校が本郷キャンパスとオンラインのハイブリッド形式で開催されました.今年は当研究室から,日本人学生チームと留学生チームの2チームが参加しました.
日本人チームでは,琉球大学から短期滞在中の上地さんも加わり,ワクチン接種の有無が人々の行動に与える影響について,Nested Logitモデルを用いて分析を行いました.留学生チームでは,MNLモデルを用いて,混雑課金が鉄道利用状況に与える影響を分析しました.留学生チームは24チーム中8位という結果でした!入賞おめでとう!
日本人チームに関して言うと,テーマの部分で他のチームとの差別化ができなかったところが反省点でした.来年は独自路線で,より興味深いことがらを分析し,今年よりいい結果を取ってきれくれることを期待してます!
[長谷川]
金沢大学訪問のご報告
先週一週間,M1長谷川が金沢大学理工学域地球社会基盤学類の都市システム科学研究室を訪問させていただきました!
同研究室の高山先生は,私が卒業論文で扱った定量的空間経済学に関する研究を数多く蓄積されており,春の土木計画学会でも私の研究発表に対しご質問・ご助言を頂きました.また,本研究室出身の壇辻先生が助教として所属しておられ,そういったご縁もあり今回の訪問をさせていただくことができました.
活動内容ですが,一週間を通じ,定量的空間経済学の周辺で行われている研究の最新動向を学ばせていただきました.特に,高山先生と直接議論させていただき,私の興味関心を鑑みたうえで,修士ではどういった研究に取り組んでいくかについて,アドバイスを頂けたことは,今後の私の研究活動に大きく資する経験となりました.
さらに,八千代エンジニヤリング技術創発研究所からいらした杉本さんと高山先生,壇辻先生に,私の研究について発表させていただき,それに対するご助言を頂きました.高山先生とともに杉本さんはこの1年,論文紙面上やオンライン学会発表の場で拝見したことが何度もあり,私にとって非常に貴重なお時間を頂きました.
また,研究室ミーティングにも参加させていただきました.同研究室の学生がどのような研究を行っているのかを学ぶとともに,我々の研究室の特徴を外から見るいい機会となりました.そのほかにも研究の合間や食事時間などで,同研究室の学生の皆さんとも多く交流することができました.おかげで楽しみながら研究に打ち込み,充実した一週間を過ごすことができました.
高山先生をはじめとし,都市システム科学研究室の皆様にはこの場を借りてお礼申し上げたいと思います.一週間ありがとうございました!
留学生のための特別サマーセミナー@政策研究大学院大学
9月4日(日),9月5日(月)に政策研究大学院大学(GRIPS)で開催された,留学生のための特別サマーセミナー「大都市の鉄道と地域開発2022」に,M1のKrittanai君とChee Yung君が参加しました.このセミナーは,留学生が東京の都市交通の全体像を知り,日本の各機関・企業と直接交流する場を提供するものです.
サマーセミナーの初日には,「東京の鉄道システムと都市開発の概要」と「パンデミックによる変化と今後の戦略」の二部構成でレクチャーセッションが行われました.第一部では,首都圏のモビリティ開発の過去から未来まで,特に鉄道網の整備について概観することができました.第二部の前半では福田先生から,「パンデミック後の東京のモビリティの未来」と題する,COVID-19のパンデミックによって,日常の移動行動にどのような変化が起こりうるかについての講演がありました.第二部の後半では,運輸総合研究所,三井不動産,JR東日本,東急電鉄,東京メトロの各社から講演があり,パンデミックによって私たちのワークスタイルや移動形態が大きく変化する中,各団体や企業ではパンデミックに対する事業戦略や経営戦略の転換が始まっていることを学びました,
セミナー2日目には,参加者が2つのグループに分かれて現場視察を行いました.私たちは第1班に配属され,都内有数の商業地である日本橋と東京メトロ総合研修センターを訪れました.
日本橋では,三井不動産社員の方から日本橋の活性化計画に関するプレゼンがありました.伝統的な建造物を保存しつつ,現代のライフスタイルに合わせた街づくりを進めていることがとても興味深かったです.プレゼン後には,日本橋の街や現在開発中の敷地を案内して頂きました.この地域のランドマークである日本「橋」では,橋上の高速道路の地下トンネル化が計画されていると知り,交通や都市景観の面で特に興味深い場所に感じました.
その後,東京メトロの総合研修センターを訪れ,社員研修で使われるシステムを見学させて頂きました.社員の方に,券売機の仕組みから電車の運転方法まで,管内のほぼすべての研修を紹介して頂きました.中には,バーチャル・シミュレーション技術を使って電車の運転を体験した参加者もいました.我々参加者は皆,東京メトロの研修レベルがいかに高度であるかに感心しました.
[Chee Yung, Krittanai(長谷川訳)]
交通工学研究発表会
[2022年8月9-10日]
早稲田大学早稲田キャンパスにて8月9日(火),10日(水)に開催された交通工学研究発表会で,本研究室M1の江橋とOBの櫻井さんが発表しました.それぞれの題目は以下の通りです.
観光地への混雑課金導入が周遊行動に与える影響への分析
(櫻井陸斗・五百藏夏穂 ・福田大輔)
自己実現シグナルに基づく交通情報提供方法のオンライン実験研究
(江橋恭士朗・福田大輔)
それぞれの発表に対して,東京工業大学の室町先生をはじめとする皆様から大変有益なコメントをいただきました.この場をお借りしてお礼申し上げます.
[江橋]
合同ゼミ合宿@越後湯沢
今月1日から2日にかけて新潟県越後湯沢市にて,早稲田大学佐々木邦明研究室との合同ゼミを行いました!
互いの研究室の主にM2とM1の学生から研究発表が行われ,本研究室からはM2の荒井さん,田端さん,羽間さん,M1のKrittanai君,Chee Yung君に発表していただきました.ビッグデータの活用や災害時の交通ネットワーク,土地利用規制に関する研究など,互いの学生の取り組んでいるテーマが近いこともあり,非常に活発な議論が行われました.
また,防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの上石勲先生から,雪害に関する基調講演をいただきました.東京で暮らす我々にとって,雪害は比較的注目することの少ない災害ですが,雪国における被害は,特に経済面で非常に大きく,他の災害と同様に対策が求められる災害だということを認識させられました.合同ゼミ全体を通じて,これからの研究活動への良い刺激になったと思います.
1日目の夜には,先日誕生日を迎えた中村さん(B4)に誕生ケーキをプレゼントしました!佐々木研の皆さんにも一緒に祝っていただき,盛大な誕生日会になりました!
第10~14回研究室ゼミ&前期研究室活動終了!
昨日の研究室ゼミをもって,研究室としての前期の活動が終了しました!7月の研究室ゼミは計5回でしたが,基礎ゼミでは主に都市経済を扱いました.M2の田端さんの研究と関連が深く,活発な議論が交わされました.個人的には今月だけで2回基礎ゼミの発表を担当したので少し大変ではありましたが,その分理解を深めることができました.
研究室活動が一区切りとなり,あとは試験やレポート課題が終われば一応夏休みということになりますが,各々さらに忙しくなりそうな予感です.M2はもちろん,M1の留学生も中間審査に向け研究が忙しくなるでしょう.B4は8月末に院試が控えています.
最近は新型コロナウイルスの感染者数が増えてきており,打ち上げ兼納涼会はなくなってしまいましたが,来月頭から他研究室との合同ゼミを予定しています.そこでの議論や交流を楽しみに,研究や期末レポートに取り掛かる所存です!
[長谷川]
復興デザインスタジオについて
先週の日曜日に,4月から取り組んできた復興デザインスタジオの成果を,現地の方々の前で発表させていただきました.
このスタジオは,福田先生がコアメンバーとして携わる「復興デザイン研究体」により開講される演習で,社会基盤・建築・都市工の三専攻の大学院生が,愛媛県宇和島市を対象に事前復興デザインに取り組みました.我々の研究室からは,長谷川とChee Yung君が参加していました.
学部生の頃から,実際の地域を対象とした演習に参加する機会が何度かありましたが,現地での調査・ヒアリングを踏まえてプランニングをし,現地で発表させていただくのは今回が初めてでした.そのため,班のメンバーはもちろん,他班の学生や先生方,あるいは宇和島市職員の方々と何度も議論を交わし,自分たちのプランが,災害や人口減少によって長期的にうごめく地域の中で本当になじんだ提案になっているかどうか,考え続けてきました.
僕は現地発表にリモートで参加させて頂いたのですが,現地に赴いた他のメンバーから発表に対する市民の方々の反応や賛否について詳しく聞いたうえで,今後のさらなるブラッシュアップにつなげていきたいと思っています(秋に開催される復興デザインコンペに応募させて頂く予定です.).
[長谷川]
日常報告(M2田端より)
初めまして,修士2年の田端です!今回は,ホームページ担当のM1長谷川から研究室の日常を伝えるよう頼まれ書いています.
当研究室のメンバーは1人ひとりが高い意識を持って研究活動に取り組んでいます.と書きますと「かなり堅苦しい研究室なのではないか」と思われそうですが,そうではありません.先日はキッチンカーで購入したハワイアンなランチを荒井・田端(M2),長谷川(M1)で頂きました.
こういった緩みとしての交流をする機会が多々あり,個人的な話をするなかで互いに信頼関係を築いています.だからこそ本業のゼミにおいて,研究室メンバー全員が率直な意見を述べられているのだと思います.実際この日の研究室ゼミでも荒井と江橋(M1)の発表に対し,活発な議論がなされました.
私は研究室に所属して3年目ですが,当研空室は一貫して緊張と緩和のバランスが取れた研究室だと感じております.今後もホームページ担当の長谷川を中心に研究室メンバーから,研究室生活の緊張と緩和の両面が伝わるよう投稿を続けていきます!
[田端]
第6~9回研究室ゼミ
最近暑い日が続いております.個人的には授業,研究室活動,就職活動といずれも徐々に忙しくなりつつあり,7月は気合を入れて頑張っていきたいです.
今回は6月の研究室ゼミを振り返ろうと思います.6月は計4回の研究室ゼミが行われ,基礎ゼミでは交通ネットワークを扱いました.前半2回は基本的な経路選択モデルと交通ネットワーク上の利用者均衡モデルを扱いました.これらは学部の授業や昨年の基礎ゼミ等で学んできており,理解がさらに深まりました.後半2回で確率的利用者均衡モデルと需要変動型利用者均衡モデルを扱いました.交通ネットワークの基礎ゼミの締めくくりとして,明日僕が空間価格均衡モデルの解説を行う予定ですが,このモデルは僕が卒業論文で扱った空間的応用一般均衡モデルと非常に関連が深く,せっかくなので僕の研究と絡めながら説明しようと思っています(実はまだ資料が完成していないのですが,,,汗).
また今月,当研究室の学生メンバー9人のうち,僕を含め5人が誕生日を迎えました.厚生労働省「出生に関する統計の概況」によると,6月生まれは10%くらいらしいので,結構すごい確率ですよね(9人中5人以上が同じ誕生月である確率をざっと計算すると1%とか).
ちなみに僕の誕生日は,研究室ゼミの後にショートケーキで祝っていただきました.
[長谷川]