2019年度基礎ゼミ第5回・第6回・第7回・第8回
[2019年6月4日・11日・18日]
5回目の基礎ゼミは小谷田くん(M1)が階層クラスター分析と非階層クラスター分析(k-means法)について,基礎理論からRによるコーディングまで行いました.
6回目の基礎ゼミは鵜飼くん(B4)が多項ロジットモデル(MNL),ネスティッドロジットモデル(NL),ミックスドロジットモデル(MXL)について,PandasBiogemeを用いたコーディングまで行いました.PandasBiogemeはBiogemeの3番目のバージョンとして2018年12月にリリースされたもので,Jupyter Notebook上で作業可能でありPythonパッケージであるPandasを使用しています.余談ですが,従来のBiogemeと比較して非常に使いやすくなったと個人的に感じました.
7回目の基礎ゼミでは田淵さん(B4)が最短経路探索法の2つの方法(ダイキストラ法,ラベル修正法)について,簡易的・仮想的なネットワークを例として,基礎理論からR・Pythonによるコーディングまで行いました.
8回目の基礎ゼミでは清水くん(M1)が確定的利用者均衡配分(UE: User Equilibrium)について,Pythonによるコーディングを行いました.
(河井)
土木計画学研究発表会(春大会)2019
[2019年6月8日]
第59回の土木計画学研究発表会(2019年度春大会)が名古屋の名城大学にて開催され、当研究室からはM2の城間さんが発表しました。
城間さんは「複数データを用いた時間価値分布推計:首都圏高速道路利用者を対象とした実証分析」と題して、各個人が置かれた状況によって異なる時間価値分布を推計するために、複数のアンケート (RP、SP) データと詳細な個人間異質性を明示的に組み込んだ離散選択モデルを構築しました。質疑では、他の条件でのモデル適用性や時間価値そのものの有効性などについて、各大学の教授や企業の方からさまざまな方からご意見をいただきました。質疑をくださった皆様、ありがとうございます。(河井)
修士課程中間発表(Salsaさん)
[2019年6月5日]
本日はM2の中間発表が行われ、当研究室からはSalsabilaさんが発表されました。
Salsaさんは東京首都圏におけるTOD(Transit Oriented Development:公共交通志向型開発)が地価に与える影響について、鉄道路線の複数のメンバーシップを考慮した回帰モデルの一種であるMMMM (Multiple Menbership Multilevel Model) を用いて分析した結果を発表しました。質疑では、日本の私鉄により古くから行われてきたTOD(沿線開発)と海外におけるTODの違いや使用モデルの設定方法などについて、活発な議論がなされました。(河井)
2019年度研究室ゼミ第5・6・7・8回
[2019年5月30日・6月3日・6月6日・6月13日]
5回目の研究室ゼミでは新M1の小谷田くん、清水くんが出身大学での卒業研究と今後研究としてやりたいことを発表しました。
小谷田くんは再開発地区における街路樹に対する人々の受容性や評価について、みなとみらい地区にてアンケート調査を行った結果の分析を発表しました。
清水くんはスマートカードデータを用いたバス交通網再編計画について、東広島市のネットワークを例として施策を設定し、その評価について発表しました。
6回目の研究室ゼミでは葛さんによるマルコフ決定課程をQ-learningのアルゴリズムに適用したモデルのレクチャーを頂いた後、B4の鵜飼くん、田淵さんが研究として扱いたいテーマについて発表しました。
7回目の研究室ゼミでは、北くん(M1)が卒業論文内容を再度発表した後に今後の研究構想を、王さん(M1)がWiFiデータを用いた観光地流動分析についての研究構想について発表しました。
8回目の研究室ゼミでは、Azarelさん(D1)が、MaaS(Mobility as a Service)についての研究構想を発表しました。また、Salsabiaさん(M2)は、東京首都圏におけるTODが地価に与える影響についてのモデルを複数構築した結果を提示し、その比較について発表しました。
(河井)
博士課程中間発表(岡さん)
[2019年5月29日]
本日は博士後期課程の中間発表が行われ、当研究室からは社会人ドクターの岡さん (D2) が発表されました。
岡さんの研究は「都市圏における貨物車の時空間流動パターンのモデリングに関する研究」と題して、首都圏の物流調査データをマクロに捉え、Nested Recursive Logitモデルなど複数のモデルを構築し、時系列ごとの貨物車の経路選択やツアーパターン選択について分析しております。当日の質疑応答では、使用モデルごとの特性の差によって推定値に差異が生じている可能性などについて、活発な議論がなされました。(河井)
2019年度研究室ゼミ第2・3回
[2019年5月9日・5月16日]
2回目の研究室ゼミでは小川、城間が、3回目の研究室ゼミでは室、河井が担当しました。全員M2で、主に修士論文に向けた研究の構想を発表しました。
小川さんは、深層学習を用いた道路の短期交通量予測について、鎌倉市を対象とした分析研究について発表されました。鎌倉は狭い土地に観光名所が集中しており、交通混雑が課題となっています。
城間さんは、電気自動車(EV)の普及に伴う利用者の交通選好の分析について、その研究構想を発表しました。
室さんは、交通インフラの整備効果を因果推論を用いて評価する手法に関して、その研究構想と因果効果分析の基礎知識について発表しました。
河井は、テレワーク普及により就業地が変化した際の交通需要予測や、サテライトオフィスの利用選好に関する調査分析について、その研究構想を発表しました。
世界交通学会 (壇辻さん)
[2019年5月26日]
インドのムンバイにて世界交通学会(WCTRS: World Conference on Transport Research)が開催され,当研究室からは壇辻さん(D3)が登壇されました.
壇辻さんは “Simulation-based joint optimization framework for mitigating congestion in multimodal urban network: A macroscopic approach” と題して,3D-MFDを用いたシミュレーションベースの交通需要マネジメントの最適化手法に関する研究発表をしました.
フロアからは,最適化アルゴリズムや交通ネットワークに関する質問や助言をいただきました.ありがとうございました.
2019年度基礎ゼミ第2回・第3回・第4回
[2019年5月14日・21日・28日]
2回目の基礎ゼミは小川(M2)がPythonの導入を行いました。データ分析用ツールであるJupyter Notebookを用いて、前回同様データの基礎集計を一通り取り扱いました。Pythonは統計だけに限らず様々な範囲で用いられるソフトなので、ぜひ使えるようになっておきたいところですね!
3回目の基礎ゼミは城間(M2)が回帰分析の方法に関して、最小二乗法(OLS)、操作変数法(IV)、一般化最小二乗法(GLS)について、理論からRを用いたコーディングまで行いました。
4回目の基礎ゼミは室(M2)が多変量解析の方法に関して、因子分析と共分散構造分析について、理論からRを用いたコーディングまで行いました。(河井)
2019年度基礎ゼミ第1回
[2019年5月7日]
今年度初回の基礎ゼミは、河井(M2)が統計分析フリーソフトでありプログラミング言語であるRの導入を行いました。今回のゼミによりデータの基礎集計を一通りさらえたかと思います。プログラミングは、実際に手を動かして書いてみて初めて技術が身につくものですので、しっかりがんばっていきましょう!
2019年度の基礎ゼミは1回90分の発表を1人ずつ担当し、プログラミングによる実装の演習をメインとして取り扱う予定です。
※福田研究室ではスタートアップとして、年度始めの2-3ヶ月で、交通の分析に必要な基礎理論(交通行動・交通ネットワーク)についての基礎ゼミを行っています。2018年度は,「交通行動分析」、「交通ネットワーク分析」の二つについて、基礎理論と応用方法(プログラミング)について学ぶことを目的としたゼミを行いました。 (河井)
2019年度研究室ゼミ第1回
[2019年4月25日~26日]
今年度初回の研究室ゼミは、Salsaさん(M2)、Azarelさん(D1)、琉球大の我部さん(M1)が担当しました。研究室ゼミは、発表者の研究内容を研究室内で共有することを目的として、大局的に各々の研究の流れを説明する場です。
Salsaさんは、東京首都圏におけるTOD(沿線開発)が地価に与える影響について回帰分析を用いて分析しております。Azarelさんは、日本と海外のMaaS(Mobility as a Service)について文献レビューを発表されました。
琉球大学神谷研究室の我部さんは、本日まで当研究室で2週間滞在され、Wi-Fiパケットセンサーを用いた観光流動調査の分析について、その研究成果を発表されました。短い間でしたが楽しかったですね!またお会いしましょう! (河井)