研究報告会「多様なビッグデータを活用した道路技術研究開発」(2月22日)
[2019年2月22日]
神戸大学井料
当日はほぼ満席となるほどの盛況でした.ご来場いただいた皆様,誠にありがとうございました.以下に報告会の内容を掲載いたします.
報告会冒頭では,横浜国立大学上席特別教授の藤野陽三先生より,主にハード分野におけるAI・ビッグデータ活用の展望について基調講演を賜りました.
神戸大学教授の井料先生からは,車両軌跡データの活用の際に計算効率を高める目的の階層型データベースの構築などについて発表を賜りました.
当研究室准教授の福田先生からは,当研究室でこの三年間主として従事してきたETC2.0やWi-Fi関連の研究成果などを発表いただきました.
広島大学准教授の塚井先生からは,道路のストック効果計測技術の再構築を目指して行われた研究を発表いただきました.
さらに,室蘭工業大学准教授の有村先生,東京大学教授の原田先生より,自動運転社会の実現に必要な道路インフラについて発表をいただきました.
そして,広島大学准教授の力石先生,東北大学教授の桑原先生,東京大学教授の布施先生より,AIを活用した交通分析・予測・マネジメント手法の開発について発表いただきました.
最後に,今後の多様なビッグデータを活用した道路技術研究開発の方向性について,国土交通省道路局の水野様より議題をいただきパネルディスカッションを行いました.
続いて,当日行われたプログラムについて再掲いたします.
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成果報告会:多様なビッグデータを活用した道路技術研究開発
日時: 平成31年(2019年) 2月22日(金)13:00〜17:40
会場: 東京大学 武田先端知ビル 武田ホール(〒113-0032 東京都文京区弥生2-11-16)
主催: 神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻 井料研究室
広島大学工学部第四類社会基盤環境工学プログラム 地域環境計画学研究室
東京工業大学環境・社会理工学院土木・環境工学系 福田研究室
共催: 国土交通省道路局
【プログラム】
13:00 オープニング 福田大輔(東京工業大学大学院准教授)
13:05 招待講演
藤野陽三(横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授,東京大学名誉教授):
「インフラメンテナンス・マネジメントにおけるAI・ビッグデータ活用の展望」
13:40 特定課題 “ETC2.0を含む多様なビッグデータ活用” 最終年度成果報告(25分×3名)
井料隆雅(神戸大学大学院教授):
「蓄積車両軌跡データの効率的活用のための階層型データベースの構築」
福田大輔(東京工業大学大学院准教授):
「ETC2.0プローブ情報等を活用した”データ駆動型”交通需要・空間マネジメントに関する研究開発」
塚井誠人(広島大学大学院准教授):
「複数のデータを活用した道路のストック効果の計測技術の再構築」
14:55 休憩
15:05 特定課題 “自動運転社会の実現に必要な道路インフラについて” 二年度報告
有村幹治(室蘭工業大学大学院准教授):
「自動運転と道の駅を活用した生産空間を支える新たな道路交通施策に関する研究開発」
原田 昇(東京大学大学院教授):
「対流型地域圏における自動走行システム普及に向けた新たな道路ストック評価手法」
15:45 特定課題 “AIを活用した交通分析・予測・マネジメント手法の開発” 初年度報告
力石 真(広島大学大学院准教授):
「AI技術に基づく短期交通予測手法と総合的な交通需要マネジメントの研究開発」
桑原雅夫(東北大学大学院教授):
「交通流理論とAI学習による非日常の発見とアラート発信」
布施孝志(東京大学大学院教授):
「学習型モニタリング・交通流動予測に基づく観光渋滞マネジメントについての研究開発」
16:30 休憩
16:45 パネルディスカッション(45分)「多様なビッグデータを活用した道路技術研究開発の展望」
塚井誠人[オーガナイザー]
水野宏治(国土交通省道路局企画課評価室長),井料隆雅,福田大輔,桑原雅夫
17:30 クロージング(40分) 井料隆雅(神戸大学大学院教授)
18:00 懇親会@東京大学生協第2食堂[会費3000円/人,事前申し込み制]