研究室としての後期の活動が始まりました
行動モデル夏の学校2019
八重山地域観光調査に行きました
[8月16日~20日]
琉球大学の神谷研究室、中央建設コンサルタントと合同で石垣島の観光調査に参加しました。本調査は8、9月の期間中、石垣島および周辺の離島を訪れる観光客の流動を調査する目的で行われ、本研究室からはM1の王さんとB4の田淵が参加しました。
今回調査を実施したエリアは、石垣島とその周辺の離島(西表島、波照間島、竹富島)です。西表島はイリオモテヤマネコで知られている島ですが、近年イリオモテヤマネコを含む野生動物の交通事故数が増加しています。本調査ではWi-fiパケットセンサーを主要観光スポットやターミナル、空港近くに設置し、観光客所有のスマートフォン等のモバイル機器に搭載されたWi-Fiからの送出情報を収集することにより,石垣島を訪れる観光客の動きを調査しました。また、西表島での交通事故の状況を調査することを目的に、西表島の道路沿いにBluetoothパケットセンサーを設置し交通調査を行いました。走行する自動車のスピードを観測するために、通過する速さも観測できるBluetoothパケットセンサーを西表島の道路沿いに設置しました。また、Googleのアプリによる乗換案内サービスの普及状況を調査するために、バスの乗降調査やアンケート調査も実施しました。【田淵】
2019年度TSU夏ゼミ
修論発表&納涼会
修士論文提出(Salsabilaさん)
[2019年7月24日]
今日はM2のSalsabilaさんの修士論文が完成し提出しました.
Salsabilaさんは,東京首都圏におけるTOD (Transit Oriented Development:公共交通志向型開発) が住宅地の地価に与える影響について,いくつかのモデルを用いて精度や結果の比較を行いました.その結果,鉄道路線の複数のメンバーシップを考慮した回帰モデルの一種であるMMMM (Multiple Menbership Multilevel Model) を用いることで,近接する地域の価値やアクセシビリティ,中心業務地区や副都心からの距離などが地価に著しく影響することや,東京の南西部に延びる鉄道沿線の価値が高いことが示されました.
研究室ゼミ第12回・第13回
[2019年7月17日・22日]
12回目・13回目の研究室ゼミではM1の清水くん,小谷田くん,北くん,王さんと,D1のAzarelさんが発表しました.
清水くんは列車遅延の要因分析について,小谷田くんは高齢者のモビリティ確保について,それぞれ今後やりたいと考えている研究構想と,関連する研究のレビューを行いました.
北くんは,完全自動運転ライドシェアシステム利用意向の規定要因についての離散選択モデルについて,SP調査を行った結果を用いて構築した結果を発表しました.現在はPanel Mixed Ordered Logitモデルを用いて,以前よりも詳細な推定を行っております.
王さんは,観光客の周遊や,絶滅危惧種の動物と自動車の接触による交通事故について,BluetoothやWi-Fiパケットセンサーにより行う予定である調査と,そのデータを用いた研究分析の構想について発表しました.
Azarelさんは,MaaS (Mobility As A Service) についての文献レビューや,今後研究として取り扱う際のMaaSの定義づけについて発表しました.
研究室ゼミ第10回・第11回
[2019年7月4日・12日]
10回目・11回目の研究室ゼミではM2の小川,城間,室,河井が発表しました.
小川は,再帰型ニューラルネットワークによる交通状態の短期予測について,鎌倉市中心部のデータを用いた研究の概要から分析結果まで発表しました.
城間は,電気自動車(EV)の普及に伴う利用者の交通選好の分析について,その研究構想を発表しました.
室は,交通インフラの整備効果を因果推論を用いて評価する手法に関して,類似研究のレビューと今後の研究構想について発表しました.
河井は,テレワーク普及により労働者が就業地の立地を選択できる前提でのオフィス利用意向と,それを交通需要予測へ導入する研究についての構想や,基礎的なモデル推定結果を発表しました.
質疑では,研究の目的背景について相手を納得させる説明を用意する必要があるとのコメントを多く頂きました.TSU (Transportation Research Unit)5研究室合同で行う夏ゼミの日程が近づいてきましたので,今後はこれまで以上に研究に専念しようと決心した次第です.(河井)
博士論文最終発表(壇辻さん)
[2019年7月3日]
本日は博士後期課程の最終発表が行われ、当研究室からは壇辻さん (D3) が発表されました。
壇辻さんは “Modeling and Optimizing Bi-modal Urban Transportation Systems: A Macroscopic Approach” と題して、3D-MFD (Macroscopic Fundamental Diagram) を用いてバスと自動車の2モードによる交通の最適化モデリングを、東京都心部を例として行いました。
先生方からは、モデル内容からその目的まで幅広く活発な意見を頂きました。
基礎ゼミ第9回・第10回
[2019年7月2日・7月9日]
9回目の基礎ゼミでは北くん(M1)が担当し,地理空間情報の閲覧・編集・分析の方法について,フリーソフトのQGISの操作方法と,Rでのコーディングによる地図作成と空間属性分析を行いました.通常の作図からコロプレス図の作成方法まで,かなり細かいところまで資料を作ってくださいました.これを研究分析や対外発表の際の図示などに役立てていきましょう.
10回目の基礎ゼミでは王さん(M1)が担当し,Rを用いた大規模データの分析から空間統計データの解析方法までを行いました.
今年度の基礎ゼミは以上となります.準備ができ次第,ゼミで使用した資料をHP上にアップロードする予定です.
(河井)