3DTrafficプロジェクト Kick-off シンポジウム
先日開催された3DTraffic Projectのkick-offイベントに関する報告を、当研究室研究員のSalsaさんが寄せてくださったため、こちらに掲載させて頂きます。(日本語訳 : 田中)
現在、福田教授、藤原特任助教、Krittanaiさん、私は3D Traffic SATREPSプロジェクトに関わっています。このプロジェクトは、日本・タイの複数の研究機関による、交通制御・マネジメントの改善により温室効果ガス削減の削減を目的とする共同研究プロジェクトです。
今月20日(火)に、プロジェクトの始動イベントが、バンコクのチュラロンコン大学にて開催されました。午前中の合同委員会から始まり、3DTraffic Lab オープニングセレモニー、Kick-offシンポジウム、そしてレセプションディナーで幕を閉じました。Kick-offシンポジウムは一般参加も可能で、対面参加とオンライン・ウェビナー参加のハイブリッド・スタイルで行われたため、私は東京の自宅からウェビナーに参加しました。
シンポジウムは、チュラロンコン大学のKasem Choocharukul教授と在タイ日本国大使館の小澤悠氏の挨拶で始まりました。また、3DTrafficのPrincipal Investigator(主任研究者)として、当研究室の福田教授が3DTrafficプロジェクトの概要について詳しく説明されました。また、東海学園大学の林良嗣教授にも基調講演をしていただきました。林教授には、同様にバンコクを敷地とした前回のSATREPSプロジェクトの主任研究者として、バンコクの歴史、現在のモビリティや都市の状況、そして都市構造の変革やQOL-MaaSシナリオの最適化を通して人々のQoL(生活の質)やCO2排出量をどのように改善できるかなどのご助言から多くの知見を得ることができました。
また、各ワーキンググループから、このプロジェクトの5年間での達成目標に向けたそれぞれの研究計画を発表しました。パネルディスカッションでは、林教授、大口敬教授、Sorawit Narupiti教授、Kasem Choocharukul教授をパネリストに、浅田義久氏をモデレーターにそれぞれお迎えして行われました。ディスカッションでは、プロジェクトに活かせるレガシー、プロジェクトが発信したい成果、プロジェクトの人材育成における展望という3つのテーマについて、専門家の皆様から貴重な意見が多く寄せられました。最後に、Sorawit教授の挨拶で幕を閉じました。
お忙しい中、朝からバンコクの交通計画や交通管理に携わるタイ当局の方々、日本の政府機関の代表者の皆様、各研究機関の研究者の方々など、多くの方々にご参加頂いたことに対し、心から感謝申し上げます。皆様と良い共同研究ができることを楽しみにしていますし、私たちのプロジェクトの目標達成のためにベストを尽くすことを約束します!
下記のリンクから当プロジェクトのホームページにアクセスできます。ご興味がありましたら、是非ご覧ください。
https://www.3dtraffic.t.u-tokyo.ac.jp/
[Salsa]