行動モデル夏の学校2025に参加しました

9月22日から24日にかけて、第24回行動モデル夏の学校2025が対面とオンラインのハイブリッド形式で開催され、当研究室からは修士1年と学部4年の計6名が参加しました。今年度は、東日本大震災の被災者の方々を含む、東北三県(岩手、宮城、福島)における十数年間の居住地変遷を記録した新しいパネルデータが提供されました。

私たちのチームは、このデータを用いた分析に挑戦し、多項ロジットモデル(MNL)による居住地選択モデルの構築を通じて「いかにして東京への人口流出を抑制できるか」という政策課題の解明を目指しました。分析では、東京への流出を特徴づける変数は比較的容易に見つかった一方、地域への愛着など「東北に留まる」選択の要因となる変数を特定することは非常に難しく、分析は困難を極めました。

しかし、限られた時間の中でチーム一丸となって試行錯誤を重ね、モデルの改善とパラメータの丁寧な解釈に最後まで努めました。その結果、全参加チームの中で6位入賞という評価をいただくことができました。今回は、分析が難しいデータへ果敢に挑戦したことで、行動モデルの奥深さに加え、粘り強く取り組むことが良いモデル構築に不可欠であると身をもって学ぶ、大変貴重な経験となりました。

このような素晴らしい機会をいただき、誠にありがとうございました。

[B4 伊藤]

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