留学生のための特別サマーセミナー@政策研究大学院大学

9月4日(日),9月5日(月)に政策研究大学院大学(GRIPS)で開催された,留学生のための特別サマーセミナー「大都市の鉄道と地域開発2022」に,M1のKrittanai君とChee Yung君が参加しました.このセミナーは,留学生が東京の都市交通の全体像を知り,日本の各機関・企業と直接交流する場を提供するものです.


サマーセミナーの初日には,「東京の鉄道システムと都市開発の概要」と「パンデミックによる変化と今後の戦略」の二部構成でレクチャーセッションが行われました.第一部では,首都圏のモビリティ開発の過去から未来まで,特に鉄道網の整備について概観することができました.第二部の前半では福田先生から,「パンデミック後の東京のモビリティの未来」と題する,COVID-19のパンデミックによって,日常の移動行動にどのような変化が起こりうるかについての講演がありました.第二部の後半では,運輸総合研究所,三井不動産,JR東日本,東急電鉄,東京メトロの各社から講演があり,パンデミックによって私たちのワークスタイルや移動形態が大きく変化する中,各団体や企業ではパンデミックに対する事業戦略や経営戦略の転換が始まっていることを学びました,

セミナー2日目には,参加者が2つのグループに分かれて現場視察を行いました.私たちは第1班に配属され,都内有数の商業地である日本橋と東京メトロ総合研修センターを訪れました.

日本橋では,三井不動産社員の方から日本橋の活性化計画に関するプレゼンがありました.伝統的な建造物を保存しつつ,現代のライフスタイルに合わせた街づくりを進めていることがとても興味深かったです.プレゼン後には,日本橋の街や現在開発中の敷地を案内して頂きました.この地域のランドマークである日本「橋」では,橋上の高速道路の地下トンネル化が計画されていると知り,交通や都市景観の面で特に興味深い場所に感じました.

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その後,東京メトロの総合研修センターを訪れ,社員研修で使われるシステムを見学させて頂きました.社員の方に,券売機の仕組みから電車の運転方法まで,管内のほぼすべての研修を紹介して頂きました.中には,バーチャル・シミュレーション技術を使って電車の運転を体験した参加者もいました.我々参加者は皆,東京メトロの研修レベルがいかに高度であるかに感心しました.

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[Chee Yung, Krittanai(長谷川訳)]

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